国内で心に残る旅ー新郷村〜
全国47都道府県をすべて制覇していますが、一番印象に残っている場所が新郷村です。ここは青森県の二戸というところにある小さな村です。何があるかというと、驚くことにイエス・キリストの墓があるのです。伝説によると、ゴルゴだの丘ではりつけにされたイエス・キリストは実は双子の弟だということで、本物のイエス・キリストは隠れて亡命したそうです。そしてアジア大陸をわたり、たどり着いたのが東北の小さな村、新郷村ということです。その場所は、道路のすぐわきにあります。たどり着くまでの期待をあおるようなアプローチは何もなく、あっけないほどすぐにあらわれます。しかし、そのたたずまいは一種異様な雰囲気があります。回りは大きな杉の木が茂っていて、小さな神社の境内のような小高い敷地に、らくだのこぶのような大きな土盛りが2つ向かい合うようにあります。丸い半円の土盛りの上には、質素な木の十字架がかかげられています。なぜ2つ墓があるかというと、ひとつはこの地まで逃れて死んだイエス・キリストの墓で、もうひつとは身代わりとしてゴルゴダの丘で死んだ弟の墓なのです。2つの十字架がたがいを見つめるようにたつ姿は神秘的で、物語をしるほどに感慨深いものがあります。この地には不思議な伝説がいくつかあるようです。ヘブライ語も使われているようです。毎年、本当のキリストのなくなった日には、ヘブライ語の歌に合わせた盆踊りを今も村人たちが踊るそうです。記念館のようなものが近くにあり、キリストの十字架や服や人形などがてんじしてありますが、ちょっとこれはという感じです。この場所は、イメージとして2つの十字架の墓標をながめるだけで十分な場所だと思いました。この近くには大きな岩がならんだピラミットと呼ばれる場所もあります。むかし鬼が大きな岩を切り出してならべたということですが、たしかに人間の力ではとてもむりな巨大な岩が積み重なっていました。ピラミッドは大げさにしても山の中に巨大岩という組み合わせは神秘的です。謎は深まるばかりです。